- 投稿日
- 2019年1月28日 (最終更新:2019年1月28日)
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尿もれの種類と症状
尿もれには種類があり、症状の程度も様々で、主に下記2タイプに分けられます。
腹圧性尿失禁
40代女性に起きる尿もれのほとんどがこのタイプに当てはまります。
せきやくしゃみをした時など、お腹に力が入った瞬間にもれるのが、腹圧性尿失禁です。骨盤底筋が弱ってくると、腹圧性尿失禁の原因となります。
切迫性尿失禁
「トイレに行きたい」と思っても、間に合わずにもらしてしまうタイプです。
トイレのドアノブに手をかけたり、トイレで下着をおろしている時、などにもれるのが、切迫性尿失禁です。過活動膀胱といって、膀胱が過敏になっている状態が原因となっています。
どんな人がなりやすい?
出産経験者、肥満の人が起こりやすい
出産経験者、特に2回以上経験がある女性は発症率が高くなります。分娩時、骨盤底筋へのダメージが大きな原因です。
また、肥満と腹圧性尿失禁の関係についての研究結果があり、減量すると改善することが報告されています。
「せき」や「くしゃみ」時にもれる人が8割以上!
女性40代の尿もれ経験者に行った調査によると、8割以上の人※が「せきやくしゃみをしたとき」と回答しています。
また、「スポーツや運動時」「大笑いしたとき」など腹部に圧力がかかった場面が多いようです。その他、「冷えたとき」「冬の時期」なども挙げられています。
尿もれは男性より女性のほうが多い
尿もれは男性よりも女性の方が多いといわれています。
それは以下の2つが原因とされています。
理由1:女性の尿道が男性に比べて短いから
男性の尿道は細く、出口までS字を描くように伸びているのに対し、女性の尿道は男性に比べて太くて短くなっており、出口まで直線的に伸びているということも、尿もれの起こりやすさの差を生んでいるようです。
理由2:出産経験が骨盤底筋に影響するから
尿もれのタイプ、腹圧性尿失禁が起こる原因に骨盤底筋のゆるみがあります。経膣分娩による出産で、骨盤底の筋肉と線維組織が大きく引っ張られてゆるむ等が原因となっているようです。
腹圧性尿失禁の対処法
1.骨盤底筋訓練
この様な楽な姿勢で肛門と膣を5秒間締めたり緩めたりすることを繰り返しおこないます。
2.薬物療法
尿道を締める薬を使用することもありますが根本的な治療ではありません。
骨盤底筋訓練の補助的な治療法と考えた方が良いでしょう。
薬剤使用は医師の診断と処方が必要です。
3.その他の治療法
もし漏れが多かったり、訓練しても効果があまりない時は受診して下さい。
薬や、電気・磁気刺激治療、手術が検討されます。